「顔のニキビは治ってきたのに、背中だけずっと治らない」
「皮膚科に行っても、繰り返す…」

特に挙式や、成人式など
イベント前にそんなお悩みの相談やお問い合わせを多くいただきます

背中ニキビは一見“普通のニキビ”に見えても、原因がまったく違う場合もあるんです

背中ニキビとは、毛穴に皮脂や角質が詰まって炎症を起こした状態のこと
皮脂腺が多い「背中・胸・肩」は、顔と同じくニキビができやすい部位です

ただし、背中は汗や皮脂、衣類の摩擦、シャンプーの残りなどの刺激が多く
治りにくく・再発しやすい場所でもあります

《 背中ニキビができる主な原因 》

① 皮脂や角質の詰まり
汗や皮脂の分泌が活発で、毛穴が詰まりやすい状態に
特に、保湿不足や代謝の乱れがあると角質が厚くなり、毛穴詰まりを起こします

② 洗い残し・シャンプーの影響
ボディソープやトリートメントの洗い残しが背中に残ると、
毛穴に油分や界面活性剤が入り込み、炎症を起こすことがあります

③ 摩擦や蒸れ
背中に密着する服（ナイロン・ポリエステル素材など）は、汗をこもらせて雑菌が繁殖しやすい環境に

④ ホルモンバランスやストレス
睡眠不足・食生活の乱れも、皮脂分泌を過剰にして背中ニキビを悪化させます

《 実は“ニキビ”じゃないかも？マラセチア毛包炎とは 》

「薬を塗っても全然良くならない」
そんな場合は、マラセチア毛包炎の可能性があります

皮膚の常在菌のひとつであるマラセチア（真菌＝カビの一種）が、
毛穴内で増殖して炎症を起こした状態です。

見た目はニキビにそっくりですが、

• 白い膿を持った発疹が背中や胸全体に広がる

• かゆみを伴う

• ニキビ治療薬（抗菌薬）では治らない

という特徴があります

マラセチア毛包炎は、抗菌薬では改善しないため
皮膚科で抗真菌薬を処方してもらう必要があります

《 背中ニキビ・マラセチア対策 》

1. ボディソープ・洗浄料を見直す
背中用には、低刺激で殺菌効果のあるものを。
洗い残しがないよう、しっかりすすぐことが大切です

2. シャンプー・トリートメントの順番を変える
「髪を洗ってから体を洗う」順番にすることで、背中への残りを防げます

3. 通気性の良い服を選ぶ
綿素材・吸湿性のある服を意識して、汗をこもらせないように

4. 食生活・睡眠を整える
糖質・脂質の摂りすぎ、睡眠不足は皮脂分泌を促進
ビタミンB群や亜鉛を意識して摂ることで、肌の代謝をサポートできます

5. 保湿を忘れずに
「ニキビがある＝保湿NG」は間違いで乾燥が進むと皮脂が過剰分泌され、悪化の原因に
ノンコメドジェニック（毛穴詰まりしにくい）タイプの保湿剤を選びましょう

《 インナーケアで内側からサポート 》

背中ニキビ対策には、外側ケアに加えて体内バランスの見直しも大切です。

背中ニキビは、実は“マラセチア”という真菌が関係していることも少なくありません
原因に合ったケアを行うことで、
「何をしても治らなかった背中ニキビ」も少しずつ落ち着いていきます。

焦らず、正しいケアを続けながら、
背中まで自信が持てるすこやかな肌を育てていきましょう